「第1回 金環日食シンポジウム」は終了しました。全国から192名の参加がありました。

日本天文協議会(会長:海部宣男)は、2012年5月21日に起こる金環日食を安全に楽しむための適切な情報発信を行うことをめざした組織「2012年金環日食日本委員会」(委員長:海部宣男)を2011年4月22日に発足し、5月21日の「第1回金環日食シンポジウム」の開催を皮切りに活動を開始いたしました。

以下は開催前にご案内した情報です。


第1回 金環日食シンポジウム 開催のご案内

最終更新 2011/05/20

 全国的に関心が高まる2012年5月21日の金環日食まで、あと1年あまりと迫りました。日食当日には多くの人が空を見上げて太陽に注目することになりますが、この日食を安全に楽しむためには適切な予備知識を持つことがきわめて重要です。

 「2012年金環日食日本委員会」は、日食観察に関する正しい情報を広める活動を行うために発足しました(※)。金環日食の1年前にあたる2011年5月21日に、日食観察に関する知識や私たちの活動方針をご紹介する「第1回 金環日食シンポジウム」を開催いたします。

 参加者によるポスター発表の場も設けて情報交換と交流を図り、今後1年間のさまざまな活動を盛り上げていくきっかけにしたいと思います。みなさまのご参加をお待ちしております。

日時 2011年5月21日(土)13:00〜17:30
意見交流会(懇親会)17:30〜19:30
会場 東京理科大学 神楽坂キャンパス1号館17階 記念講堂
ポスター発表会場:1号館1階111教室
意見交流会(懇親会)会場:2号館1階 学生食堂
交通 JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋」駅下車徒歩

(参考リンク)
東京理科大学への交通アクセス
http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html


参考地図画像(クリックで拡大)


主催 日本天文協議会 2012年金環日食日本委員会
共催 自然科学研究機構 国立天文台
後援 東京理科大学 近代科学資料館
対象 金環日食に関する何らかの活動に興味のある方どなたでも
定員 200名(要申込・先着順・定員に達した時点で締切)
参加費 無料
意見交流会(懇親会)は3000円


このシンポジウムは国立天文台研究集会です。



プログラム

第1部 13:00〜13:30 主催者からのプレゼンテーション
はじめに2012年金環日食日本委員会 大越 治
委員長からのビデオメッセージ2012年金環日食日本委員会 海部宣男
2012年金環日食日本委員会の方針説明2012年金環日食日本委員会 大西浩次
質 疑
第2部 13:30〜14:00 2012年5月21日の金環日食の概要
932年ぶり?の金環日食の概要国立天文台 相馬 充
日本の人口の約7割が見られる金環日食としては932年ぶりになる2012年5月21日の日食について、日本各地で見る日食の様子、金環日食が見られる地点などの概要を説明します。「かぐや」の月地形データから予想される、日食のときの月縁の様子も紹介します。
金環日食当日の天候予測日食情報センター 塩田和生
日食観測は、天気に翻弄されることの多い現象です。過去のデータから、金環日食当日どの程度の晴天率が期待できるかを調べた結果と、計画した場所の天候条件がベストでなかったときの対策について紹介します。
質 疑
第3部 14:00〜15:25 眼の障害発生防止に関するプレゼテーション
地上に到達する太陽光国立天文台 花岡庸一郎
太陽光のもともとの波長分布やその太陽光が大気中で受ける吸収といった、我々の目に届く太陽光がどのようなものか知るための基礎について述べます。
日食網膜症 2009年皆既日食からの経験聖隷浜松病院眼科 尾花 明
日食網膜症の臨床所見と2009年皆既日食アンケート調査の結果紹介です。
太陽のブルーライトの有害性労働安全衛生総合研究所 奥野 勉
日食を観察する際、不適切な方法で太陽を見たために、多くの人が網膜障害を受けていますが、その原因は、太陽光に含まれるブルーライトだと考えられます。本講演では、日食観察による網膜障害の発生の実態、ブルーライトの性質、日食観察の際の目の保護などについて、お話し致します。
2009年日食における天文教育普及研究会の取り組みの紹介天文教育普及研究会・日食の安全な観察ワーキンググループ 篠原秀雄
2009年の日食の際に、天文教育普及研究会(天教)では、ワーキンググループを中心に、安全な日食観察の推進に向けていくつかの活動をおこないました。これらの活動について紹介します。
「日食の安全な観察方法検討グループ」の紹介2012年金環日食日本委員会 大西浩次
2012年金環日食において「2012年金環日食日本委員会」内の「日食の安全な観察方法検討グループ」の紹介と検討状況、今後の方針についてご紹介します。
質 疑
15:25〜15:40 休憩
第4部 15:40〜16:30 ポスター紹介とシンポジウムのまとめ
ポスター発表の内容の一言紹介各発表者
全体討議進行:
国立天文台 縣秀彦
2012年金環日食日本委員会 大西浩次
ポスター会場・懇親会会場のご案内2012年金環日食日本委員会 大越 治
ポスター展示見学 16:30〜17:30 1号館1階111教室(展示は12:00〜)

ポスター発表のリスト

タイトル発表者名
日食の影の観測ハートピア安八天文台
金環日食の広報キャラクターについての提案蒼栄高校天文部後援会
2009年 大部分食の取組みせんだい宇宙館
東京理科大学近代科学資料館 特別企画展示と観測会東京理科大学天文研究部 天野拓実
日食観測学習連絡会の取組み日食観測学習連絡会 飯塚礼子、森友和、岩上洋子、他
安全な日食メガネで日食を見よう!アイソテック(株)
プラネタリウム番組共同制作つくばエキスポセンター 菊川真以
2012年金環日食ガイド(株)ネイチュア
BSアンテナを利用した電波望遠鏡による日食観測埼玉県立蕨高等学校 篠原秀雄
日食グラスの紹介(株)ビクセン
太陽撮影用D5フィルター(有)ナカニシイメージラボ
デジタルアイピースTVV3000の太陽観望への使用体験レポート渡部 勇
立体的な気温測定の勧め日食情報センター 大越 治
さまざまな金環日食日食情報センター 大越 治
金環日食当日の天候予測日食情報センター 塩田和生
金環日食 報告プロジェクト明石市立天文科学館 井上毅、ほか
2012年金環日食日本委員会の説明2012年金環日食日本委員会 大西浩次


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