6月6日に金星の太陽面通過(日面経過)があります
現象の説明用資料を掲載しました。プリンターで出力して掲示物や配布物としてご活用ください。
6月6日は金星の太陽面通過(日面経過) (PDF, 298KB)
金星の太陽面通過を観察する際の注意について
財団法人日本眼科学会が2012年5月30日に公表した「2012年5月21日金環日食による眼障害症例調査の中間報告」によると、日食を見たことによる眼障害の症例が全国で546報告されています。
2012年6月6日には、21世紀では最後となる金星の太陽面通過(日面経過)が起こります。2012年6月6日朝7時過ぎから、およそ6 時間半をかけて金星が太陽面を横切っていくようすを全国で観察できる貴重な機会となりますが、観察する際には、日食観察やふだんの太陽観察と同様、強い光を放っている太陽を一瞬たりともじかに見つめてしまうことのないよう、十分な注意が必要です。
日食観察グラスを正しい使用方法で活用し、太陽面に重なる金星を確認してみるとよいでしょう。その他にも、太陽像を大きめに投映できる観察方法を用意することで観察可能となります。
参考(外部リンク)
- 国立天文台 金星の太陽面通過
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120606-venus-tr/index.html - 財団法人日本眼科学会 金環日食による眼障害症例調査の中間報告
http://www.nichigan.or.jp/news/m_218.jsp
【注意情報】危険!不適切な透過率の製品が存在します。
(2012年5月18日掲載)
「日食観賞用グラス」 「天文教育普及研究会 日食の安全な観察推進ワーキンググループ」は、インターネットで販売されていたこの製品について、フィルター部分の光の透過率の測定を行いました。その結果、安全性の目安とされる数値を大きく上回り、太陽観察には適さない高い透過率であることがわかりました。 この製品を日食観察に使用されることのないよう、ご注意ください。 |
天文教育普及研究会 日食の安全な観察推進ワーキンググループ (外部リンク)
- 不適切な透過率の製品について
- 不適切な透過率の製品 透過率(グラフ)(PDF, 2012年5月18日22時公開データ)
消費者庁 公表資料 (外部リンク)
- 日食観察用グラスの使用についての注意喚起(製品の確認結果)(PDF, 2012年5月18日)
- 正誤表(PDF)
日食観察グラス※「明らかに危険な製品の見分け方」
主なチェックポイント
- 室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品
可視光線を十分に減光している製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度の見え方です。 - 可視光線や赤外線の透過率が高い製品
安全性の検討材料となる数値として、 可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下という目安があります。(あくまで目安) - LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できるもの
※製品名はさまざまです。
参考画像(2012年5月18日掲載)
室内の蛍光灯にかざしてみたときに一見して明るく形がはっきりと見えている例。(イメージ)![]() |
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可視光線を十分に減光している製品での見え方の例。(イメージ)
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各地のイベント情報(外部リンク)
- PAO Navi 2012.05.21 金環日食情報 (PAONavi準備会議調べ)
- 金環日食イベント・観測会 情報 (天文教育普及研究会 金環日食調査ワーキンググループ調べ)
2012年5月17日 記者会見
「緊急アピール 日食をすべての人たちと安全に!」
金環日食では、皆既日食のように空は暗くなりません。しかし、「空全体が暗くなる」、あるいは、「短い時間であれば直接太陽を肉眼で見ても安全である」等の誤解が生じています。また、日食観察用具の使い方を正しく理解していないなど、不用意な日食観察により網膜等を傷つけ、目の障害が生じる危険性が高まっています。さらに、月曜日の朝、登校・通勤時間帯の現象のため、交通事故等の心配が高まっています。皆様に注意を喚起するため、財団法人日本眼科学会、公益社団法人日本眼科医会、日本天文協議会は共同記者会見を行いました。
日食は多くの人々が宇宙や自然への興味を持つ機会になるばかりではなく、将来への夢や元気を得る機会にもなり得ます。この日の大きな感動が、できるだけ多くの人々の記憶に末永く刻み込まれるよう、安全で楽しい日食観察ができることを私たちは願っています。
記者会見関連資料
日食観察で目を痛めないために(PDF, 133KB)
財団法人 日本眼科学会
公益社団法人 日本眼科医会
5月21日の金環日食に関する学校関係者への調査の結果について(PDF, 1.13MB)
天文教育普及研究会・日食調査ワーキンググループ
日本天文協議会・2012年金環日食日本委員会
5月21日金環日食当日、全国で多彩なイベント・観察会・インターネット中継(PDF, 457KB)
2012年金環日食日本委員会
天文教育普及研究会:日食関連Web ページのご案内(PDF, 457KB)
天文教育普及研究会
2012年5月11日 緊急記者発表会
「見えてきた 日食にひそむ危険」関連資料
金環日食では暗く感じません(PDF, 255KB)
雲が去来する場合の危険性(PDF, 260KB)
初心者の日食撮影は非常に危険な行為!!(PDF, 88KB)
観察行動にひそむ危険について(PDF, 67KB)
金環日食の見られるサービスエリア(PDF, 61KB) 2012年金環日食日本委員会/星空公団
5月21日の金環日食に関する学校関係者への調査結果(途中集計)について(PDF, 373KB)
天文教育普及研究会・日食調査ワーキンググループ 日本天文協議会・2012年金環日食日本委員会
聖隷浜松病院眼科 尾花 明先生による日食網膜症、日光網膜症の解説を掲載しています。
日食網膜症eclipse retinopathy、日光網膜症solar retinopathy
(PDF, 285KB)
第3回 金環日食シンポジウム「あと1か月!カウントダウン金環日食」は終了しました。
講演・ディスカッションのようすを録画でご覧いただくことができます。
http://www.ustream.tv/channel/naoj-pr
第4回 金環日食シンポジウムの開催予告を掲載しました。
【協力】全国の書店で天文ブックフェアが開催されています。
【後援】パナソニックセンター東京での金環日食のお話はUstreamでの録画を視聴可能です。
文部科学省から、安全に観察するための注意が呼びかけられています。
(リンク)
- 「平成24年5月21日の日食の観察における幼児・児童・生徒の安全確保に係る注意事項について」 (事務連絡)(平成24年4月18日)
文部科学省から教育委員会等へ、注意事項等に関する事務連絡が発出されました。 - 5月21日の日食の観察における注意事項
資料やウェブサイトの情報が掲載されています。(3月27日公開) - 「平成24年5月21日の日食の観察における注意事項について」(事務連絡)(平成24年2月3日)
文部科学省から教育委員会等へ、学校向け資料「2012年5月21日(月) 日食を安全に観察するために」について、事務連絡が発出されました。 - 文部科学省ホームページ
「5月21日 朝 日食 じかに見ちゃダメ。」(ポスター)
財団法人日本眼科学会、社団法人日本眼科医会、日本眼科啓発会議、日本天文協議会は、日食に関する啓発ポスター「5月21日 朝 日食 じかに見ちゃダメ。」を作成しました。プリンターで出力して掲示物や配布物としてご活用ください。
5月21日 朝 日食 じかに見ちゃダメ。
(PDF, 638KB)
「日食を楽しもう」(映像:13分)日食の楽しみ方やしくみについて映像でご紹介しています。 【内容】日食のスケールを実感しよう/日食の見え方/日食めがねの使い方/いろいろな楽しみ方/もっとくわしく知りたい方へ/大人の方へ 制作:国立天文台科学文化形成ユニット 協力:2012年金環日食日本委員会 |
2012年3月18日、日本天文学会2012年春季年会で記者発表を行いました。
(参考リンク)日本天文学会2012年春季年会
どこで見る?日食(ポスター)
プリンターで出力して掲示物や配布物としてお使いいただけます。
どこで見る?日食 2012年5月21日(月) 金環食と部分食
(PDF, 154KB, 2012年2月23日公開バージョン)
学校向け資料
2012年2月3日、日本天文協議会、(財)日本眼科学会、(社)日本眼科医会が作成した学校向け資料「2012年5月21日(月) 日食を安全に観察するために」について、文部科学省より、各都道府県・指定都市教育委員会等へ通知されました。学校、社会教育施設等への周知が図られています。
2012年5月21日(月) 日食を安全に観察するために
(PDF, 533KB)
全8ページの文書です。両面印刷、製本印刷のできるプリンタで出力すると冊子のようにして使うことができます。
要望書の提出
2011年12月15日、日本天文協議会、(財)日本眼科学会、(社)日本眼科医会は、文部科学大臣宛に要望書を提出しました。
2012年5月21日の金環日食に関する要望書
── 多くの児童・生徒や市民に安全に日食を観察してもらうために ──
(PDF, 209KB)
関連資料
- 日食観察時の危険を回避するための予備知識(第1版)
(PDF, 400KB)
2012年金環日食日本委員会/天文教育普及研究会日食の安全な観察推進ワーキンググループ - 日食観察による目の障害等発生に関する調査 ─最終集計結果─
天文教育普及研究会世界天文年プロジェクトワーキンググループ/世界天文年2009日本委員会企画委員会 - 尾花ほか, 2009年皆既日食による眼障害の発生状況, 日本眼科学会雑誌, Vol.115, No.7, pp.589-594, 2011
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2012年金環日食メーリングリストのご案内を掲載しました。
2011年5月21日に第1回 金環日食シンポジウムを開催しました。 (192名参加)
2011年10月29日に第2回 金環日食シンポジウムを開催しました。(199名参加)
2012年4月21日に第3回 金環日食シンポジウムを開催する予定です。2012年金環日食日本委員会 発足の背景
2012年5月21日に、日本国内では25年ぶりの金環日食が起こります。この金環日食では、西南諸島から九州南部・四国・近畿南部・東海・関東など、日本の人口の約70%の人々の住んでいる地域で金環日食となります。また、日本全国で食分の大きな部分日食を見ることができます。
多くの人びとがこの日食を感動的に、かつ安全に楽しむためには適切な情報発信がきわめて重要であるとの認識のもと、2011年秋に国内アマチュアらの有志により「2012年金環日食日本日食委員会準備会」が結成され、活動方針に関する協議を進めてきました。
このたび2011年4月22日に国内天文関係の合同組織「日本天文協議会」のワーキンググループの一つという位置付けで「2012年金環日食日本日食委員会」を発足しました。
活動方針
当委員会は安全な日食観察をめざす4つの柱を掲げて活動を展開します。
1.様々なメディアを通じて日食観察に関する知識を周知します
ウェブサイトを通した情報発信だけでなく、マスメディアや教育関係など、日食の情報を市民へ伝える立場の方々に適切な情報を届ける活動を展開します。
2.安全知識の基礎となる日食メガネなどの観察方法に関する調査研究を行ないます
日食観察に伴う危険性を多角的に検証します。日食メガネの使い方をはじめとする適切な観察方法の知識を広報するにあたり、その裏付けとなる調査研究を行ないます。
3.日食関連イベントなど観察の機会提供に関する情報を収集・発信します
天文関連施設をはじめとして、全国各地で数多くの日食観察を行なうイベントが計画されることが予想されます。イベントの開催情報を収集して発信します。
4.シンポジウムを開催し日食に関心をもつ方々の情報交換の場を創出します
各地で中心となって金環日食に向けた活動を展開したり、積極的に観測を計画している方々が、情報交換をしながら協力体制を築けるよう、交流の場を設定します。